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新アッシリア帝国（紀元前883〜612年）では、特に翼と人間の頭部を持つ巨大な牡牛像が王宮の入り口を守っていたといいます。門の両脇を固めていたこれらの像はラマーシュと呼ばれ、王の超常的な力を象徴し、厄をはらって幸運を引き寄せると信じられていました。
リヤドロはこの古代メソポタミアの像に発想を得て、ハイポーセリン作品『ラマーシュ守護神』を制作しました。バビロンを取り巻く城壁に設けられた8つの門の一つ、イシュタルの門を守っていたラマーシュを思わせるこの作品は、力強さがみなぎっています。
作品の装飾は特筆に値します。単色で描かれることの多いこの神話の生物を、リヤドロ・ハイポーセリンのアーティストは、古代メソポタミアの色で豊かに彩りました。特に様々なトーンの青。ラピスラズリを思わせるターコイズ、そして富を象徴するゴールドが目を引きます。すべて精密な手作業で彩色されるこれらの色に、新たに開発されたコバルトブルーとブラウンの金彩も加わり、さらにマット、つや有り、サテン風と仕上げも様々な手法が取り入れられました。こうして生まれた豊かな色彩や風合いは、熟練の専門家のみがなせる技です。